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酒が酢になる?

酒の蓋を開けっ放しにしておくと、酢になる!って、よくいいますよね。
これは、アルコールに酢酸菌が入ることで酢酸発酵がおき、アルコールが酢酸、すなわち「酢」になる現象をいいます。

では、そんなに簡単に酢酸発酵は起きるのでしょうか?
厳密にいうと、酢酸発酵とは、アルコールの酸化現象をいいます。
じつはこの酢酸菌は、原料のアルコール度数が

★7度以下でなければ発酵しない!
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のです。したがって、例えば自宅の日本酒の飲み残りの瓶を開栓しままま度数が7度以下になるまで放置しておけばそこから酢酸発酵が始まり、酢になるというわけです。
アルコール自体は気化しやすいので開封放置しておけばアルコール度数は下がります。

これがワインだとワインビネガー、ビールだとモルトビネガー清酒だと米酢、リンゴワインだとりんご酢になるわけです。

このように理論上は酒を放置しておくと、酢になるわけですが、私は実際に酒が酢になったのを見たことはありません。お酒は管理をきちんとしておけば、熟成して美味しくなるのです。

ところで、この酢酸菌を発見した人物は誰かご存知でしょうか?
そう、あの有名なフランスの細菌学者、ルイ・パスツールです。

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